【出演】
宇野常寛(批評家、PLANETS編集長)
【聞き手】
サトマキ(スナック社会科)
2025年、最初のスナック社会科は昨年12月に『庭の話』を刊行された評論家の宇野常寛さんをお招きします!なんともう3刷り(1月時点)、すごい。
本書では、英ジャーナリスト、デイヴィッド・グッドハートの言葉を借りて、「Anywhere」(どこでもやって行ける人)と「Somewhere」(ここでしかやっていけない人)と人びとの階層が二極化していることを挙げ、常時接続社会を生きる我々が属する大まかな階層とその参加するゲームの違いを示し、その不毛なゲームから降りて、人が事物との関係を取り結ぶための「庭」という場をつくる提案をします。そこから「庭(リアル)」の実例と、そこから導き出される「庭(比喩)」を交差させ、庭の概念、場の条件、人間の条件、と順に議論を進めていきます。
今回、宇野さんをお呼びすることを意外に感じる人もいらっしゃるかもしれませんし、私自身、宇野さんと合わない部分も大いにあると思いますが、本書は個別バラバラな私(たち)が個のままで共存できる社会の提案でもあり、スナック社会科としては是非、お話を聞いてみたいと思いました。また、論点は様々に広げられる本なのですが、今回は時間を半分くらい使って本書から“宇野常寛が語る左翼”の話もしよう!という事になりました。
ご参加される方とも本書をともに読んで意見を交わしたいと思いますし、意見が合わない人(ちがう人)とも交差する点や共通する点がある面白さや、新しい出会いがあるといいなと思います。また、宇野さんのこれまでの著書や関連書籍、併読にお勧めする本なども会場に並べようと思いますので、お早めに来ていただき、開演までの時間にご飲食を楽しみながらお読みいただければと思います。どうぞこの機会にご参加ください!