コラム 教皇とは 2022/11/03 02:56 Share on Facebook Copy URL Report コラム 教皇とは龍王サーガラら一派の龍族王朝、「ドラゴニア国」。サーガラ独断の専制君主制国家と思われがちだが、実は日本やイギリスのような立憲君主制国家に近く、代々の教皇が代々の龍王を補佐しながら国の政を行っている。現代の日本で言えば教皇は総理大臣の役職がこれに当てはまろうが、宗教的な役目までは負っていない。聖戦時は龍王の名代として軍権を一手に担う指揮官としても行動するが、平時は上級龍族たちへの神通力の極意、さらに、資格該当者には龍皇拳の直接指導にも当たっており、龍王を除けば戦闘力は代々最強であり、龍王の戦闘力を凌ぐ教皇も何人か過去に存在しており、教皇の立場のみ使用可能な強大な龍皇拳もあると言われている。退任する際は龍皇拳の使い手の中から心・技・体、仁・智・勇に最も優れた1人を次期教皇として先代の教皇が直々に指名する。しかし前聖戦では次期教皇への指名が下されぬまま、戦いの中に教皇は命を落としたと言われ、それから永らく教皇の座は空位であり、さらに次期教皇候補者であったマナ姫は大地震の被害により行方不明・または死亡していると推測され、ドラゴニア国は意外にも非常事態、内憂外患の真っ只中のままなのである。言わば、龍王を中心に軍師2名と教皇という絶妙な三角形の均衡がドラゴニア国を形成しているのだが、その一角が崩れ去り200年以上もの時が流れているのである。而して龍族は元より人材不足であるに教皇の座は弟ナーガラが代理を務めることもあったが、こと国政については龍王サーガラと見解の相違も目立ち、なお、嫡子をもうけていないサーガラにもしものことがあれば、一応の龍王の後継者の立場でもある等、これら諸問題は早期解決を成すには困難を極め、後々まで連邦の侵攻を許してしまう隙を与える要因ともなっている。さらに付け加えれば、連邦の圧政から逃れた難民や移民は数十万規模に上り、ドラゴニア国財政を逼迫する問題ともなっており、要するに前述した龍王の後継者問題、教皇の空位問題、5大将の1人であるマナ姫の不在問題は、即ドラゴニア国の危急存亡を表しているものであり、どれも前聖戦の凄まじさが影を落としているのである。