国力ってなんだろう。 2021/06/12 18:17 Facebookでシェア URLをコピー 報告 国力ってなんだろう。私の祖父達はじめほとんどの当時の青年が、もれなく厳しい戦渦にのまれ叔父は23にしてジャカルタで戦死された。祖父達はそれぞれの判断と勘と運を信じ、時には上官に背く形で、命からがら帰ってきたのだった。そうして父や母が生まれたのだ。でも戦争中にどういったことがあったのか、詳しくは話さない。そういった経験を通じてそれぞれの判断が異なるからかもしれない。卑怯者と言われるかもしれないし、英雄だと言われるかもしれない。映画のように。私は生かされている。そうした祖父達の血を経て今、生き残っている。また春馬さんも、今生きている全ての人がその犠牲のうえで生きている、と言った。確かに誰もが今、限りある命の中で走っている。祖父たちは、正義感から戦い、気がつけば大切なものを後回しにして戦後の生活がないがしろになっていることに気づいた。正義にはまって抜け出せなくなっていると気付いた時、どれほどの痛みとしがらみを経て、祖父達は命を繋いだのだろうか。戦火に巻き込まれた人々に思いを巡らせるとき、私は残された命の使い方を、ふと、考えてみる。その判断が、後に卑怯なのか英雄なのかは解らない。ひとつ確かなのは、勇気をもって発信しなければ。あの頃「国力」という言葉を紡いだ春馬さんのように。大きな課題山積みのこの日本で、思いを繋ぐ。繋げねばならない。感謝を込めて。