君のための帝国
ここは君のために用意された「居場所」なんだ・・・「おかえり」

跡地で発見された「(自称)イデア・ファウストリアの

跡地で発見された「(自称)イデア・ファウストリアの帝位最高裁判開廷記録」公開
罪状
・王家侵略罪
・国家転覆罪

帝国捜査局証言
「はい、これまでの意図は明確でなく持ち物の調べでも何も出てきませんでした。ですがそれ(検査を行った監査員)に関わった3名が原因不明の不審死をしていることからこれは証拠には成り得ないかもしれませんが「刑事の勘」が黒だといっています。」

被告人質問
神影「貴方は敵意を持って王族の第一王子に成りすましていましたか?」
イデア「根本から間違っているな。私は私だ、成りすます?笑わせるな、そして自国に対して敵意だ?お前ら長老院の駒共は考えることもやめたのか?」
神影「っ!」
神代「では私から一つ。貴方が第一王子だとしましょう。ではあの遺体はどう説明するのでしょうか?」
イデア「これはお前らには少し難問だったろうな。あれも私だ、だが調べたのなら解るだろう?あれはもう2億4000もの時が経っているということが」
神代「それがこれとどう関係するのでしょうか?」
イデア「あそこは近頃まで鉱脈だった。だが突如無の空間が現れた。だがその実態はまだ解っていない。そうだろ?」
神代「はい」
イデア「無知なお前らに教えてやろう。あれは「狂った観測者」が創り上げた入ることは可能だが出ることは不可能の監獄空間だ」
神影「そんなことが信じられると思うか!」
神代「黙っていなさい。これは私が問いています。」
神影「っ!」
イデア「まだこの茶番を続けるつもりか?お前らがしている事こそ帝国への反逆行為なんだということにまだ気が付かんか」
神代「なにがどうであれ自称王族という「気が触れて狂ってしまった人」の国家を脅かした罪人を野放しにはできません」
イデア「ほう、私は寛大であるからこれだけ「チャンス」をやったというのにやはり無駄だったか」
神代「よって主文イデア・ファウストリアに極刑を言い渡す」
神影「閉廷!」
イデア「ふっ、つくづく馬鹿だな、命を粗末にした決断に悔い改めろ」
神影「なにいってんだ」
そう言い掲げたイデアの手にはどこからともなく「XIII」と記されたカードが現れ怪しく光を放っていた。
神代「被告!魔道具発動を止めなさい!」
と同時にバタバタと周りの陪審員や傍聴席、裁判官達が倒れていく。

 ~~ ~
乱雑に書き記された記録はここで終わっている

令和4年9月16日

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