歴史の話でみちくさんさんへ拾い損ねた話に答えます#3
洪水伝説は世界各地にありまして。世界最古の記録に残る物語の一つにギルガメッシュ叙事詩から始まり。
ギリシャ神話でもゼウスが堕落した人類を一回洪水で滅ぼそうとしたのだが、実際に人間に化けて地上を視察して善人がいたら善人だけは助けてやろうしました。
人に化けたゼウスとお供のヘルメスで各家庭の戸口を叩いて「泊めてくれ」と新聞の勧誘みたく叩いて回るが、みんな塩対応。
しかし、お人よしなマギウスとピレーモーンという老夫婦だけは寝床だけでなく、キャベツとベーコンのシチューを出して歓迎してくれたので。
「とんでもねえ、あたしゃ神様だよ」
正体を現したゼウスが
「洪水来るから一番高い山に登れ」
ノアの箱舟で言うアララト山みたいな場所へ避難しろと教えてやったのでした。
あのさ…このゼウスどもは善良な老夫婦が爪に火を灯す努力でたてた一軒家と土地が床上浸水してるけど損害賠償してないよな？